呪詛と憎悪

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私、逢沢澪の両親が殺され、あの人に引き取られた後、私は『魔女狩りの会』へと入会した。 『魔女狩りの会』の構成員は皆魔法を使えない一般人で、その数は他の魔導組織の比ではない。 皆、家族を友人を恋人を魔法によって失い、魔法に復讐するためにこの組織にいる。 「僕の名前は各務原 恭弥(かがみはら きょうや)。 ここの組織の支部責任者だ。 君の入会を歓迎するよ」 各務原さんに案内されたのは、児童施設。 「君は、今日からここの寮で生活してもらう。 ここは魔法によって親を失った子供も多くいてね。 再び魔女や魔導師たちに狙われるかもしれないから、その子達を自立できるまで保護しているんだ。 君と同い年の子も沢山いるよ」 各務原さんに案内された部屋では子供たちが楽しそうに走り回っている。 これだけの子が、私と同じように親を殺されたんだ。
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