呪詛と憎悪

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各務原さんは私を会議室の椅子に座らせ、向かい合うように座って話を始める。 「まずは、魔法について説明しようか」 「はい、お願いします」 「澪ちゃんが出会ったのは魔女。 古来から存在する魔法の主人だ。 そして、その下にいるのが魔導少女。 一番下の階級にいるのが魔導師。 と呼ばれている。 澪ちゃんは知っていることだけど、彼らは魔法を使う。 彼らは魔法に関係のない人達を躊躇いなく殺し、魔法に関わった一般人を殺す。 そして、人を殺すことに罪悪感を感じない。 娯楽のようにしか考えていない。本当に恐ろしい奴らだよ」 そんな奴らに私の両親は殺された。 記憶の中の魔女は笑っていた。 奴らにとっては、人殺しはただの遊びなんだ。 手を握りしめて、奥歯を噛みしめる。 心の中でどす黒い感情が生まれ、ふつふつと煮えたぎる。
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