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リフトもモノレールも止まってるせいで、警官隊はその脇の非常用と思われる階段を上がってくる。
え、え!?
そんな大きな事故だったわけ?
ってか、救急車はどうしたの?
「皆さん、ちょっとこちらに集まってください!」
スーツ姿の刑事が片手を挙げながら、集まっていた人に呼び掛ける。
その人の誘導で、私達は事務室のような場所に連れていかれた。
事務室に集められたのは、園内にいたお客さん十人ほど。
園の従業員はまた違う場所に集められてたみたい。
「言葉さん、言葉さん」
カナタちゃんが私の福の裾を引っ張る。
しゃがんで視線を合わせてあげると、ちょっと顔を赤らめ、恥ずかしそうに視線をある場所に向けた。
「お手洗い行ったらダメなのかな?」
確かに、寒い中三十分ぐらい外で待たされていたし、お手洗いもいきたくなるわよね。
「わかった。ちょっと聞いてみるから待っててね」
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