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「なんだアイツ?そんなにあれ大事だったか?」
そう言って掃除を続ける。
「確かに3人で一緒に遊んでたけどな」
そんなことを考えてるうちに、俺は勉強をせずにテストに向かうことになったのだった。
「あー、もう。マジだるいわ。」
そう言って机に突っ伏していると肩を叩かれた。
叩いたのは俺の友達の岡山太一だった。
「よう!またノー勉か?」
「そーだよ。なんか悪いか?」
「別に。俺もノー勉だったし。」
「お前のはノー勉って言わない。いつもいい点取るじゃん。」
「いや、今回はガチでやってないんだよ。」
「嘘ばっかだろ。」
そんな事を言いながら帰る準備を始める。その時何かの視線を感じた。気になってキョロキョロと回りを見渡す。
「どうした?」
「いや、何かの視線を感じた様な気がしてな。」
「視線?どこからだよ?」
太一も回りを見渡す。
「分からないけど、いい感じじゃないな」
「なんだそれ、怖っ。」
そんな事を話してる間に嫌な視線が消えた。
「...特に気にしなくても大丈夫だろ。帰ろうぜ。」
「おう。」
家へに帰るまで太一は心配して付いてきたが、特に何も無かったのでまた明日会おうな!と言って帰っていった。
「さて、今日は何作るかな。サバあるし、サバ味噌でも作るか...」
その時、ピンポーンとチャイムがなる。
「はーい!...宅急便か何かか?」
玄関へと行く俺。
「今出まー...っ!?」
俺は玄関の扉を少し開けたとき、俺はその場で固まった。扉の向こうから感じる視線。それは学校で感じたあの嫌な視線だということに気が付いたからだ。ヤバいと思った時にはもう遅かった。扉の向こうに居たヤツが扉を開け放った。
「うわっ!!」
俺は勢い良く開いた扉に突き飛ばされる。
「邪魔させてもらうぜ。こいつがターゲットか。弱そうだな。」
俺は玄関に入ってきたヤツを見る。そいつは黒いスーツを着た男だった。
「な、何だよお前!!」
「あ?紹介なんて要らねぇだろ。お前は今から死ぬんだからな。」
そう言ってナイフを出す男。いやいや、ヤクザなのか!?つーか俺何かしたか!?してないよな!?そんな事を考えてると男がニヤリと笑った。
「こいつはちょうどいい。まだ覚醒してないみたいだな。」
「はぁ!?」
「お前に恨みは無いが、死ね。」
そう言って男はナイフを俺に向かって振りかざしてきた。
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