甘くて苦しい香り
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「…………はっ」 涼太の家を出て、逃げるように走りながら、先ほどのキスが頭から離れなかった。 ドキドキが止まらなかった。 息が苦しいくらい。 その時から、もう、私の中が彼に囚われていたのかもしれない。 甘くて苦しい香りに。
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