甘くて苦しい香り

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「……梓」 急に私の顔を覗いた。 「…………?」 「涼太とする時の顔を見せてよ、梓」 覆いかぶさって見下ろす彼の瞳に、 目眩がする。 苦しいのに、 胸が痛いのに。 激しく動かされて、かきまわされて、 私は思惑通り、乱れてしまうんだ。 この媚薬に取り憑かれてしまっているんだ。
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