囚われたカラダ

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3人でテーブルを囲み、美味しいクッキーに紅茶を口に運ぶ。 「梓ちゃんは学校どうなの?」 交わされる会話は、そんな他愛もないもの。 涼太のお母さんはとても上品で綺麗な人だ。 ほっそりしていて、いつも化粧をしてスカートを履いて、さり気ないアクセサリーを身につけている。 涼太のお父さんは会社を経営をしている、つまりは社長さんなんだけど、涼太のお母さんはまさに社長夫人という上品さがあった。 ジャージでゴロゴロしているうちのお母さんと大違いだ。
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