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彼は笑みを浮かべたまま、スクッと立ち上がり、
「こっち」
とスタスタと歩き出した。
私は困惑したまま、彼の後を追う。
強引にペースに持っていかれる。
彼はそのままエレベータに乗り込み、私も戸惑いながら一緒にエレベータに乗った。
彼は当たり前のように最上階を押す。
この真新しい洗練された駅ビルの最上階に何があるというんだろう?
居心地の悪い沈黙の中、
そんなことを思っていた。
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