囚われたカラダ

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口元に笑みを湛えながらも、どこか冷たい瞳で私を見下ろして、ゆっくりと歩み寄る彼に、気圧されて半歩後退りした。 「謝るなら、わざわざ、こんなところまで連れてこなくても」 そう言いながら、謝罪の言葉を聞く為に、ここまで着いて来た自分の浅はかさに後悔の念が募る。 「梓、ごめん。この前は涼太の部屋で」 と彼は私の頬に手を触れた。 「キスだけで終わって、ごめん」 そう言ってグッと身体を引き寄せて、 キスを、落とした。
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