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もう、彼という媚薬に侵されて、どこかおかしくなっていたのかもしれない。
彼がそのまま私をベッドに押し倒しても、まるで自然の流れのように受け入れ、
抵抗すらできなかった。
「可愛いな、梓」
そう言って、明るい中、一枚一枚服を剥ぎ取る。
「……やッ」
「イヤならやめるけど?」
意地悪くそう言う彼に、私は思わず口を閉ざした。
クスリと笑って、敏感な部分の表面を撫でるように指を這わせた。
くちゅり、と耳に届く淫靡な水音。
「……まだ、キスしかしてないのに、すごいね、梓」
「――ッ」
泣きそうに恥ずかしいのに、どうしようもなく感じてしまう。
やがて熱く滑らかな舌がそこに触れて、
「…………ッ」
体中に電流が走ったような感覚がした。
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