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トラックのすぐ脇には、沈痛な面持ちを見せ、腕を組んでいる涼太の姿。
突然家まで駆け付けたものの、今更何を話していいのか分からずに立ち尽くしていると、
涼太はそんな私の姿に気付き、驚いたように目を大きく開いた。
「……梓」
どうしてここに?
そんな目を見せる涼太に、
「ニュースを知って、心配になって」
と息を切らしながら、そう告げると、
涼太は、参ったな、と苦笑しながら、弱ったように頭をかいた。
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