序章

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 しかし、今の自分たちでは相手国と仲良くできそうではない。  そう考えた大人達が、未来を子供達に託した形である。  始めは反論が大きかったが、その反論も両国の力ある政治家達によって寄せ付けず設立された。  その学校の中身を知ることは一般の国民にはできない。  それは、国民の反論を最低限に留めると共に、両国としてもその試験的に開始した学園の効力を見極めるためである。  もしこの学園が運用するのに、将来的に無意味だと判断されればその瞬間、世界大戦が始まる。  そこにお送り込まれた子供達は、まさに国の未来を背負って学園に通っているのだった。
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