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「すんませーん」
「?え、と…いらっしゃい…?
ど、どうしたの…かな…?」
おー…べっぴんさんや。
なんやビクビクしとるけど…後輩やろか?先輩やろか?
あっちは敬語やないし先輩…かな…?
てか、今からなんや作業するって感じやないな…。
「あー……と、もしかして帰るとこやったりします?」
「…?どうして?」
「この竜也先輩に、ケーキの材料と、作り方を教えて欲しいんです!」
「やかましいわ、ナル。お前は黙っとけ!
あー…俺、2年の辻元竜也言います。
家庭科部やないし厚かましいんはわかっとるんですけど…ケーキの材料と作り方、教えて貰えませんか?」
「あ、そ、そうなんだ…。
え、えと…僕は、3年の華宮詩季だよ。
で、家庭科部は基本的には部員とか関係なしにウェルカムだし良いんだけど…。
ごめんね?
僕、今日は家の用事があって…忘れ物を取りに来ただけだから、ちょっと活動する時間はなくて…。
だから、直接見ながらは教えてあげられないんだ…」
「そうなんですか…。
いや、こっちこそ無理ゆうてすんません」
まぁしゃーないな。
自力で頑張るしかないか。
「うん。
でね、直接は教えられないんだけど…材料と作り方のレシピを書くくらいの時間は充分あるから…良ければ書こうか?」
「えっ、えぇんですか?
それめっちゃ助かります」
「うん、良いよ。
ちょっと待っててね?」
うわー、
えらい優しい先輩やなー。
ホンマに書いてくれた…。
しかも、
所々に小さいイラストとか、注意するトコとかも書いてくれとってめっちゃわかりやすい…。
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