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優しい先輩、華宮先輩にレシピを貰って別れてから…何処で作るか、ちゅー話になって…。
材料買うのに出なあかんし…その延長線上で行けるナルん家に行くことになった。
まぁ、調理室は家庭科部員も居らんのに使うんは…気分的にちょい憚られるし…
寮は寮で……うん、恥ずかしい。無理や。ってなったから消去法で……な。うん。
そんな訳で、今は、買い物済ましてナルん家にお邪魔しとる。
ちょいちょい、ちょっかいかけてくるナルを宥めあしらいつつ…なんとかスポンジを焼くトコまではこぎ着けた…。
まず、スポンジをオーブンに入れて、と…。
後は、このスポンジを焼いてる間に生クリームを泡出てればえぇんやな…。
「えーと、なになに…?
電動の泡立て機があって使う場合は、飛び散るかもしらんから動いてる泡立て機の先をボウルに付かんように気を付けながら泡立てる、と…」
成る程…。
そんで、ちょい角が立つくらいになるまで泡立てればえぇんやな。
うん、ホンマわかりやすいわ。
「いやぁ…このレシピわかりやすいし、めっちゃ優しかったし…あの華宮って先輩めっちゃえぇ人やなぁ。
俺、あの先輩好きやわ」
「……む~…」
なんやねん、いきなり唸り出して…。
「……て、おい!
なーにを口尖らせて唸りながら人の制服のボタン外してくれとんねんっ!
やめろや!」
ガッ!
ビチャッ
……ガッ…?ビチャッ…?
て…うわ、最悪や…!
生クリーム飛び散った…てゆーか飛んできた…!
もろ被ったし!
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