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「俺の前で、他の人を誉める…ましてや好きだなんて言う先輩が悪いです」
「は?何アホぬかしとんねん。
生クリーム付いてもーたし、はよ取りたいからとりあえず離れろや」
ホンマ何考えて……
っておい、ちょっ…
何シャツん中に右手入れて……
「竜也、俺のことしか考えられなくなるくらい…気持ちよく、してあげる」
ん、あ……
耳元で、声……
て、シャツん中の手が…!
「あ…アホ!
右の人さし指、コリコリすんなや!」
てか、もう…なんか…!
む、息子が…!
「竜也の左手は自主規制モザイク?」
「やかましいわ!…ってか、耳元で喋んな!」
ホンマ、やめろ…!
息子がホンマに元気になってまうから…!
「…竜也、俺がそれ、解放してあげる……」
俺の息子見ながら言うなっ!
てか、だから耳元で囁くとかひきょ…う……
ってん?
なんか…ちょっと、焦げくさない、か…?
………あーっ!!
「ケーキっ!」
「…は?」
「スポンジ!
離せ、ナル!!
……うわー…あかん。
もう、コレ真っ黒焦げやん…」
嘘やろ…。
ないわ、ホンマないわ…。
折角…誕生日なんやったら美味いケーキ食わせたろ思て頑張っとったのに…。
その、誕生日の本人に邪魔されるとか…。
ホンマ、コイツないわ…。
作れゆうたん自分ちゃうんかってゆーたりたいわ…。
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