12月の企画 ▽ナル竜▽

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  「俺の前で、他の人を誉める…ましてや好きだなんて言う先輩が悪いです」 「は?何アホぬかしとんねん。 生クリーム付いてもーたし、はよ取りたいからとりあえず離れろや」 ホンマ何考えて…… っておい、ちょっ… 何シャツん中に右手入れて…… 「竜也、俺のことしか考えられなくなるくらい…気持ちよく、してあげる」 ん、あ…… 耳元で、声…… て、シャツん中の手が…! 「あ…アホ! 右の人さし指、コリコリすんなや!」 てか、もう…なんか…! む、息子が…! 「竜也の左手は自主規制モザイク?」 「やかましいわ!…ってか、耳元で喋んな!」 ホンマ、やめろ…! 息子がホンマに元気になってまうから…! 「…竜也、俺がそれ、解放してあげる……」 俺の息子見ながら言うなっ! てか、だから耳元で囁くとかひきょ…う…… ってん? なんか…ちょっと、焦げくさない、か…? ………あーっ!! 「ケーキっ!」 「…は?」 「スポンジ! 離せ、ナル!! ……うわー…あかん。 もう、コレ真っ黒焦げやん…」 嘘やろ…。 ないわ、ホンマないわ…。 折角…誕生日なんやったら美味いケーキ食わせたろ思て頑張っとったのに…。 その、誕生日の本人に邪魔されるとか…。 ホンマ、コイツないわ…。 作れゆうたん自分ちゃうんかってゆーたりたいわ…。  image=489214934.jpg
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