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「わー…コレは……見事に真っ黒焦げですね…」
「お前がちょっかいかけてくるからやぞ!
あー、もう、ホンマ最悪や…。
折角全部手作りしたろ思て頑張っとったのに…。
お前のせいで台無しやぞ?」
「すみません…。つい…」
シュンとしても騙されへんぞ!
つい、とかゆうとる時点で信用できひんわ!
そんで、今は反省しとってもまたやる。
コイツはそうゆうヤツや!
「もう知らんわ!勝手にせぇ!」
「そ、そんな~…。先輩~…」
…う…。
すがるような声出すなや…。
だから俺、お前の声に弱いんやて…。
………
「はぁ…。
一応、華宮先輩のレシピメモにスポンジ失敗した時用に、ゆうて…もう出来とって後はデコレーションするだけ、ゆうのも買っといたらえぇって書いとったからソレも買うてるけど…。
ソレで作るか…?」
「っ!先輩!大好きですっ!」
「だーっ!抱きつくな!アホ!
あと、先に俺に飛び散った生クリーム拭かせろ!
話はそれからや!」
あー、あー、あー、
ホンマ俺、甘いな。アホやな。
でもまぁ、
コイツがこんな笑顔になって喜ぶんなら、まぁえぇかなとか思うとか…。
ホンマ、アホやと思うけど…
まぁ、概ね悪くはないかな?
end
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