第二章

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「ええ、そうね。だけどそれがどうしたの。  話の流れを逸らさないでくれる?  腹立たしいわよ、その反省の色が見られない態度」 「あ……。ごめんなさい」  色々話題を振り撒いたが、結局原点回帰させられてしまった。  それどころか怒らせてしまった。  レイちゃんは芯が通っているというか、とにかく一筋縄ではいかない子のようだ。ちょっと面倒臭いな。  なかなかの強敵だ。  さすが日本刀を持った不審者と渡り合うだけのことはある。  しかしながら調子に乗った僕の二枚舌もとどまることを知らない。 「レイちゃんが悪いんだよ!  あ、あんな、劣情を誘発させるような魅惑的な真っ黒い下着を表に堂々とぶら下げているなんて!  盗みに入ったのが僕だったからよかったものの、もしこれが本物の変態だったら君はどうするつもりだったんだ?  危ないところだったんだよ? 不用心にも程がある!  気をつけなくちゃダメじゃないか!」 「え? あ、うん……。そう……ね?」  レイちゃんは雰囲気で流され、納得したような主旨の発言を漏らす。  今がチャンスだ。 「分かればいいんだよ」  よし、いける! このまま押し切れ!
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