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「ぎゃぁぁ──」
黒フードの前を一人の生徒が過った。
すると黒フードは、その生徒を“潰した”
文字通りに。
グチャリ、と。
いろんな物を撒き散らしながら。
「──♪」
それがスイッチとなったのか、黒フードはクラスメイトを手当たり次第に襲い始めた。
ある者は頭を粉砕され。
ある者は上半身が消滅し。
ある者は下半身が無く。
ある者は全身が挽き肉に。
悲鳴が強くなる度、黒フードは更に楽しく人を殺していく。
まさに──地獄。
私は足が動かず、ただただ座ってる事しかできない。
逃げようと浮かぶ度に人が死に、全身が動けなくなる。
気付けば私を含め、3人の生徒を残して死んでいた。
「三日音!大じょ──」
また一人消えた。
私の顔面に、血肉がかかる。
もう訳がわからない。
現実味が無さすぎる。
──そう思っていたからか、黒フードが私の目の前で腕を振り上げているのを理解できていなかった。
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