罪 恋-2

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受付の女性が確認を取るまでの時間、それはとても長く感じた。 ドキドキと鼓動がうるさい。 「――河村様」 「は、はい」 「確認が取れましたので、フラッパーゲートを通りまして、左手のエレベータで25階まで上がってください。出まして、右突き当りに支社長室がございます」 といって、ゲートに必要なパスカードを差し出して来た。 「あ、ありがとうございます」 ……面会が、許された。 久弥に会えるんだ。 息が荒くなりそうだ。 気持ちを落ち着けながら、パスカードを受け取って、ゲートを通り抜けた。
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