Special

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『今夜、一緒に食事できるかな? これから会議があるから、3時間後くらいになるかもしれないけど』 頬に手を触れながらそう言う久弥に、私はクラクラと目眩を感じながら頷いた。 大慌てで家に帰って、シャワーを浴びて、着替えて、再びこのビルの前。 『3時間』は意外と、アッという間かもしれないな。 そんな風に思っていたのに、カフェに入って、こうして待っている時間はとても長く感じた。 ついつい、時計ばかり確認してしまうし、 何度も窓の外を眺めてしまう。
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