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「裏口から出て来て良かった」 「えっ?」 「梓の驚く顔を見るのが好きだから」 サラリとそんなことを言う久弥に、ドキドキと鼓動が強くなった。 「とりあえず、出ようか」 そう続けた久弥に、「う、うん」と頷いて立ち上がった。
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