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「なぁ、聞いたか?」
「あぁ、転校生だろ。」
「しかも女だって。」
「可愛いといいなぁ…」
男子たちはソワソワしている。
そうしてチャイムが鳴りドアを開け先生が入ってきた。
「おら、席に着けー!」
そして、入ってきた転校生。
背は小学生のように小さく、顔は白い。
髪は黒く真っ直ぐで背中ほどまである。
「一ノ瀬…梨琉です。よろしくお願いします。」
派手でもなく、地味でもない。
いたって普通な女の子だった。
「みんな、仲良くしろよー!」
先生はホームルームを終え、教室から出ていった。
早速、梨琉の机を取り囲んだ。
「可愛いね!私、美海って言うの。よろしくね!」
「よろしく。美海。」
梨琉が笑うと美海は可愛いー!と叫んだ。
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