第一章だけど最終章

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  「ええと…ARAMさんはカッコ良く『エンブレム』って言ってくれました」 「あの人が言うからカッコ良いのだ。貴様はやはりごにょごにょと言っておけ。拙作切り絵にお似合いだ」 「はい」 「…え?ガラケー写メなの?皆さんパソコンなのに?」 「わ、私だけじゃないですよ。☆2流星☆さんだってガラケー写メです。それに、私はガラケーでもラ●ンやってますけど、☆2流星☆さんは●インやってないんですから。私の方がイマドキ女子なんですからね」 「何の張り合いだ。☆2流星☆さんの鉛筆画は秀逸。貴様の写メなんかと一緒にするなよ」 「わかっています。鉛筆って線を描くだけのものじゃないんですね。あれこそアナログの真骨頂」 「そうだな。…絵師イベか。私のお気に入り線画は『全力の雨乞い』の尻だ。あと、その方の描かれた百合絵の右の女子の尻が好きだ」 「尻」 「何だ」 「いえ」 「で?絵師の仲間に入れてもらって幅は広がったのか?あのトピは盛り上がっていたからな。色々聞けて勉強になっただろう」 「……」 「ん?」 「タグだけ弄ってました…」 「このチキンが…!!何のためにこのサークルに参加している!!貴様はせっかくのチャンスを無駄にしたんだ。趣味に没頭するな!」 「……………はい」  
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