第一章だけど最終章

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  「まず…誰が主催なの?ってくらいメンバーの皆さんの勢いに驚きました。昼夜問わずいろんな意見がビシバシ飛んで、この人達いつ寝てんの?って」 「うむ。マグロは完全に眠るということはなく、夜にはゆっくりと泳ぐなどして代謝を低くし、できる限り体を休めている状態を保ち、睡眠の代わりにしているからな」 「どうしてもマグロに例えたいんですね」 「その人間らしからぬ異常な動きにより、常に注目サークルのトップに押し上げられていたのだろう。噂では少し前に頻発していたイベント参加人数のバグは動き回るあわサーのせいらしい。確認は取れていないが」 「はぁ」 「間の抜けた返答をするな。こちらまでだらしなくなりそうだ」 「すみません」 「それで」 「その頃は自分にいっぱいいっぱいで、多方面で活躍中のクリエさん達に疎くて…このサークルにこれほど凄い方々がいらっしゃるとはつゆ知らず」 「愚か者め」 「ごもっともです。周りの状況に気付いた時にはそんな中で目立ちたくないというのもありまして、息を潜めておりました」 「ヘタレか。…それで、秋イベは?沢山の作品が生まれたイベントだが…まさか」 「………参加していません」 「……」  
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