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「馬鹿者っ!」
「あ痛ッ!」
「あわサーを舐めるなよ!」
「わかってますよ、だから過去形なんじゃないですか、全くもう」
「すまん」
「…で、ご存知の通り、レビュー→表紙→小説の順で一つの作品を作るイベントなのですが……何ですかあのイベントは…青春ですよ…!」
「は?」
「文士を皆でなぶって悦ぶイベントだと高をくくっていたのに。まさかあんな一体感が生まれるなんて」
「一体、何があったのだ。その辺詳しく」
「文士が門一(もんいちではない)さん、絵師が冨士美ころねさん、私と同じレビュアーがマルムスさんと服部一太さん。皆さんはじめましての御方ばかり。人見知りの私はもじもじ。
まずマルムスさんのレビューですよ。私は勝手がわからなかったので、一番手だけは避けました。様子見です。…マルムスさん、やってくれました」
「何を」
「それは読んでくださいよ。あんな細かなあらすじをぶっ込んでくるなんて。私はマルムスさんが鬼に見えました」
「あわサーは鬼の住処と言うからな」
「二番手の私は無難なレビューをさせていただき、三番手が服部一太さん。レビュアーのアンカーって色々求められそうで、私は三番手だけは避けたかったんですよねー」
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