第一章だけど最終章

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  「お前にはやはりミジンコの名が相応しい」 「ありがとうございます。…その服部一太さんのレビューがまた鬼畜で。ニコニコしながら「死ね」って言われているようで、私が文士なら夜泣きしていたところです」 「あの方は文章を書くことにストイックだからな…」 「そんなレビューから生まれた冨士美ころねさんの表紙が、またいい具合にどんよりゾワゾワしてて。アナログの底力って、あんな風に伝わるんですね。凄いなぁ。今でも何かの拍子にあの表紙が頭の中にフッと蘇ったりするのです」 「うむ…そして散らかりまくったレビューを、文士の門一さんが纏めるのだな」 「そうです!凄いんですよ、雰囲気がもう指定通りで!そりゃあ200ページとかあれば散らかったレビューの帳尻合わせもできますよ。でもね、綺麗に纏まった短編なんです。私、感動しました!と同時に、絶対文士なんかしないって心に誓いました」 「何だと。貴様、勉強をしたかったのではないのか」 「あんなの無理。他チームのレビューを読みましたが、全力で文士を潰そうとしている鬼のような方ばかりで。『ドM』ってググると『あわサー文士』って出てきますよ、きっと」 「ドM…」  
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