第1章

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「玉砕教授ね。悪くはないかもしれないな。ハッタリ博士」「気に入ってくれたのなら幸い」「今日は放課後にこの世の終わりとも言える辛い試練がお前に立ちふさがるだろうから覚悟しておけ」「はい」 辛い試練というのは、これから勉強することを課題として出されるってことだろうな。毎回放課後に1ヶ月後の授業で習う問題を出されわかるはずもないのに解いている。ま、ふだんなら満点近いのだがそれだけは満点の半分しか取れない。でも先生にはよく分かったなたいしたもんだと言われる。確かに習ってないのに解けるんだからすごいだろう。ま、俺が問題を解けるわけは毎回出されるから家で予習しているからなのだがな。 それから授業が始まり、俺は玉砕教授に何度もこの問題を答えなさいと言われその数々の問題を全問正解で答えているわけだが。 「麻都、流石だな」「何度も正解しているじゃん」「頭いいな」「今度はお前たちに答えてもらおうか」「そりゃないよ」「俺たちには解けない」「助けて、ハッタリ博士。玉砕教授にやられる」「だから玉砕教授を」「そこのお前この問題を答えなさい」「うう」「あと、ハッタリバカ」「バカって」「なら、ただのアホ」「ひどいですよ。先生」「ま、麻都」「何ですか」「今日の放課後は、地獄よりも恐ろしい試練になるだろうから気おつけておけ」「はい」 災厄だ。地獄よりも恐ろしい試練と先生が言うとそれは高校問題ではなくて、大学の問題を出すってことだ。大学の問題は希に何問か当たるがほぼ20点に近い。ま、0はないのだが。 放課後になり、試練を受けることになった。何だこの問題。わからねえ。どうする。うーん習ってねえしハッタリをかましてやるか。なんか馬鹿に思われるのが嫌だな。解いて見せるか。そんなこんだで時間は進み俺の結果が出た。72点。え。俺わからないからほぼ適当だったのに。今までと何か違うな。 「お前なんでわかるんだ」「なんでって」「俺にもわからない問題があるっていうのに正解しているんだから気になるさ」 偶然取れたんですよ先生。言わないでおこう。 「俺の実力をみたか玉砕教授」「恐れ入った。これからも存分にハッタリをかましてやれ」「そうさせてもらおう。ついに俺は玉砕教授をやっつけたぞ」「二人しかいない教室でハッタリをかますのか」「はは、そうですね。先生」
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