第1章

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「あなたは殺害事件が起きるといいました」「確かに行ったぞ」「そして犯人は逃げ出しました」「確かにな」「その犯人を捕まえると言いましたよね」「言ったけど」「それは現実になりますよ」「まさか」 警察が何人か公園にきた。俺たちは警察の指示により公園の外に移動した。その時刑事の声が聞こえた。 「犯人の手がかりは何もないのか」「はい、衣服を調べたところ指紋もあらそった後も見当たりません。ナイフは心臓に刺さっており、即死だったと思われます。犯行に使われたナイフも未だ見つかっておりません」 指紋がない。そんな訳が無い。なぜなら衣服を素手で抑えてナイフをさしていたんだからな。 「これでわかりましたか。あなたにしか捕まえることができないことを」「理解しがたいことだな。俺の言葉が現実になったのは理解できたような気もするが」「あなたのハッタリのせいで一人がなくなりました」「うう」「あなたは速く犯人を捕まえないとなりませんね」「俺が犯人みたいでなんか変な気持だな」「犯人ではないですよ。言ったことを現実にしただけです」「蝶のような羽をはやしたお前は想像したことを現実にできるんだよな」「はいそうです」「じゃあもう一度その力見せてくれないか」「リアルマスターがいうのならやりましょう」「やはり俺はリアルマスターなのか」「私の世界ではこう呼ばれてます」「私の世界」「はい、私は宇宙人ではないです。この地球のパラレルワールドのひとつからきた、生物です」「いまいち良く分からないな」「無理もないでしょう。パラレルワールドが本当にあるか、解明されてませんからね」「まあな」 パラレルワールドのことは聞いたことあるが、本当にあるのかなんてよく分からない。現実に妖精がここにいるからやっぱり本当に存在しているんだろう。 「良く分からないが。そんなことより想像したことを現実にして見せてくれ」「わかりました。私の姿をこの世界の人に合わせて変えましょう」 すると羽が消えて精霊はドレス姿の人間らしい姿になった。ドレスって。周りの人間は姿が変わったことに驚いていた。 「なんでドレス姿なんだ」「ドレス姿って可愛いかなと思いまして」「私服にしろよ」「ドレスって私服ではありませんか」「ドレスが私服ってどこのお金持ちなんだ。お前は」「わかりました」
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