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すると今度は制服姿の女性になった。高校生だったのか君は。どう見ても大人だろうけど。
「なんで制服姿」「ロマンあふれる恋愛ってこんな感じの服を来ているのかと」「ここは恋愛漫画ですか」「わかりましたよ。今度こそ私服です」
今度は可愛いくまのフードをつけた寝間着に近い服の女性の姿になった。これの方が少しはましか。周りの目線を感じるのはなぜだろう。
「これでどうですか。リアルマスター」「いいと思うぞ」「褒められて嬉しいです」「こんな俺に褒められてなんで嬉しいんだ」「リアルマスターはわたし達の世界では英雄なので」「英雄」「はい、もともとわたし達の世界にリアルマスターは、いたんですが時が流れてなくなってしまい、生まれ変わったのがあなたらしいのです」「うーん、実感がないな。そのリアルマスターってどんなことをして英雄になったんだ」「言葉を使い、世界の危機を救ってくれました」「世界の危機」「そうです。リアルマスターが言った、この世の貧困は無くなりみんなが幸せになるだろうという一言で世界は一変しました」
そんな一言で世界は一変するのか。俺がそれをいうとすべてが変わるのか。戦争や貧困が世界から消えるのか。いや、言ったところで世界は次の問題を抱えそうだから言わないでおこう。
「へえ、俺の先祖はすごいことをしたんだな」「はい、そのリアルマスターが25年前に亡くなり、数年たって生まれ変わっていることをしり、その能力が開花し始めるのを待って今やっとここに来たのです」「そっちの世界で何かあったのか」「それが、リアルマスターがなくなって2年がたつころに貧困がまた出始めてしまいました」「助けてと言われてもそっちの世界には行かないぞ」「そうですよね。この世があなたの力でどうなるのかみるのが目的です」「どうなるって」「リアルマスターの力は私の力より強いです。私は思ったことを現実にするのに対してあなたは思ってなくても言葉に出せばなんでもできてしまうのですから」「じゃあ、俺がハーレムになりたいとか」「何を言っているんですか」「冗談だって」「良かった。冗談と言ったので現実にはなりません」「へえ、ハーレムになりたいと思ったのは事実に近いかもしれないが、冗談というと現実にはならないのか。面白いな」
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