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ある日、あーちゃんは、お母さんに訴えました。
「お母さん、足がね、引っ込むのそれで戻らなくなるの。どうしてかな?」
お母さんは、あーちゃんの話を聞いて、びっくりして、あーちゃんの足を見ました。
この子こんなに足太かったかしら。と思いながら、あーちゃんが指で押した後を見てびっくりしました。
指で押された跡がくっきりと残っているのです。
お母さんは、しばらく状況を把握するために頭の思考回路を働かせていました。
これは、どう考えてもむくんでいるわね、次第に、お母さんの顔が蒼白になって行くのを、あーちゃんは、不思議そうに見ていました。
あーちゃん、お母さんと一緒に病院に行きましょうね。
お医者様に見ていただいて治してもらいましょうね。
そういうお母さんの顔には笑顔はなく、悲壮な顔がくっきりと浮かび上がっていました。
あーちゃんは、お母さんの様子を見て、何かを感じ取ったようで、「うん、」と言ったきりずっとお母さんの顔を見つめていました。
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