あーちゃんの病院へ行く

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お母さんの心の中は、穏やかではありませんでした。嵐の様に波打っているのが感じ取れるほどでした。 次の日、お母さんはあーちゃんを連れて、病院に行きました。 受診後お医者様から言われたことは、 「腎臓の病気ですね。腎機能がだいぶ落ちていますね、入院が必要です。今きちんと治しておかないと、普通の生活が送れなくなりますよ。」と言われました。 お母さんは、自分の不安が現実になってしまったと、心を痛めていました。 あーちゃんは、よくわかっていません。 でもお母さんの、顔が暗いのを見て、大変な病気になってしまったのだと思いました。 「お母さん入院て、お家に帰れないの。」と言うあーちゃんに、お医者様が、 「大丈夫だよ、きちんと治療したら、病気も治って、お家に帰れるよ。あーちゃん、腎臓はね人間にとってと~ても大切な臓器なんだよ、そこが病気になっているから治さなきゃならないんだ。わかるね、治るまで頑張ろうね。」と言うお医者様の言葉を聞いた、 あーちゃんは、「はい。」と元気に答えて見せました。 しかしお母さんは、複雑な気持ちでいっぱいでした。どうしてこの子がこんな病気になったのかわかりませんでした。あんなに元気に走り回っていたのに・・・・。 お母さんは、あーちゃんの為にも現実を早く受け入れる必要があるという答えを導き出しました。
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