あーちゃんの病院へ行く

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自分の大切な娘が腎臓病になった、何とかして早く治してやらなくちゃ、とお母 さんは、思いました。受診後、検査を終えたらすぐに、病室に案内されたあー ちゃんは、「こんな真っ白な部屋でお泊りするの、なんか楽しくないね、お母さ ん。」としょんぼりしています。 あーちゃんの言葉にお母さんは、はっと我に返り、 「そうね、このお部屋じゃ、楽しくないわね、お母さんお医者様に許可を頂い て、この部屋を飾り付けちゃおかな。どう思う、あーちゃん。」 その言葉を聞いた、あーちゃんは、なんだか楽しくなってきたような気がしまし た。この時には、お母さんの顔も普段の優しい顔のお母さんになっていました。 「うん、お母さんそれがいいよ、えーとね。あーちゃんの大好きなものを持って きてね。アンパンマンに、クマのプーさんにしまじろうに、・・・いっぱいー いっぱい持ってきてね。」 楽しそうに言うあーちゃんを見てお母さんは、こんなに弱くちゃいけない、強く ならなくっちゃ、この子の為にもと心の中でつぶやくのでした。
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