あーちゃんの病院へ行く

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お母さんとあーちゃんがお話をしている時に、看護婦さんが入ってきて、 「あーちゃん、点滴と、お薬での治療が始まりますよ。」と説明してくれました。 お洋服もパジャマに着替えてもらわなくちゃいけないのよ、と言った看護婦さん の手から、病衣がお母さんの手に渡されました。 病衣に着替えたあーちゃんは、なんか不思議な感じがして、大人しくなりまし た。 ベットに横になったあーちゃんに、看護婦さんは点滴を始めました。 あーちゃんは、ちょっと痛かったのか、少し顔をゆがめました。 でも、「うっ」と言っただけで、痛いとは言いませんでした。 あーちゃんは、とても我慢づよい子供なのです。 看護婦さんが言いました。 「あーちゃん偉かったね。病気もすぐに治るよきっと。」あーちゃんは、 「うん。」と言うとにっこりと笑顔でお返しをしました。 あーちゃんは、今まで一度も泣いたことがありません。 。
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