第二の太陽

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「その文明を築くと共に、ヒトは様々な物を捨ててきた。破壊してきた。侵略してきた。動物達の住み処、自然、資源」 教授は虚空を見ながら語る。 「一体、ヒトはどれ程この星を汚染したのだろうか。想像もつかない。たった10万年で、この星はどれだけ『侵食』されたのだろうか」 「…『侵食』、ですか…?」 「『侵食』だとも。自然豊かだったこの星を自分達が住みやすいように破壊し、搾取し、改造している。まさに『侵食』だろう」 「確かにそんな感じですけど…でも…それではまるで…」 まるで。 ウイルスだ。 「そう言うことだよ」
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