第二の太陽

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そして、午後2時。 僕は余裕を持って教授の家へと向かう。 無論、手土産の羊羹は忘れない。 教授の家へと向かう途中、ビルの巨大なモニターに、ニュースが写し出されていた。 『続いてのニュースです。空に第二の太陽が現れ、本日で丁度一年となりますが…』 そのニュースを聞き流しながら、僕は空を見上げた。 光輝く太陽。 昔から変わらず、輝き続ける太陽。 その太陽から少し離れた位置に、今は青白い光を放つ二つ目の太陽が存在していた。 そう、それは一年前の今日からだ。 しかし、だからといって気温が上がるわけでもない。 夜になれば元からあった太陽と共に沈んでいく。 強いて言うなら、元からあった太陽と離れている分、日の入り迄の時間が延び、夜明けが早まった。 つまり夜が短くなった。
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