第二の太陽

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「何か…あったんですか?」 僕は思わず聞いていた。 例え今まで後悔した事があったとしても、僕の前でそれを愚痴るような事は一度も無かったからだ。 「そう、見えるかね?」 「ええ。失礼ですが、少々お痩せになってしまった様ですし…」 いや。 痩せたと言うよりは、半年前より明らかに… やつれていた。 「ふ、もう死が近づいているからだろう」 「そんな、まだ52じゃないですか!」 「君だってまだ27だろう」 「…え?」 教授はそこで少し間を開ける。 「…そろそろ、本題に入ろう」 教授の目付きが変わった、気がした。
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