第1章:魔法が使える世界

6/9
前へ
/17ページ
次へ
「そういやさ、エリ姉も同じ清廉学園なんだよね?」 「うん、そうだよー。」 エリ姉は髪を直しながら言った。 「それよりも風強いなぁー。髪がくしゃくしゃになっちゃうよ」 「確かに風強いね…強すぎるくらいだよ」 「私の入学式のときもこんなんだったな…あのときも…」 「?」 あのときって…どのときだろ。 気になったが聞きはしなかった。 「ところでさ、学園にはいつつくの?」 「んー、もうちょいかな」 「かれこれ一時間は歩いた気がするんだけど…気のせい?」 「私もそれくらい歩いた気がするんだけど、なんだか進んでるようで進んでない気がするのよね」 「まさか…ループ魔法?でもそんな高度な魔法を使える人はそんなにいないはず…というか俺達に使って意味があるんだろうか」 「さあ…でもその可能性は高そうね…。この道覚えがある」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加