第1章:魔法が使える世界

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「ほら、あそこ…」 エリ姉が指差したところを見た 「あれ…俺んちじゃないか」 俺達が知らないうちに家に戻ってきていた。 「どうなってる…やっぱループ魔法なのか…」 「そうでしょうね…しかもこのループ魔法にもうひとつ上位の魔法がかかってるわよ。時間が止まってる。」 「まさか…時間停止魔法!」 時間停止魔法は魔法使いと呼ばれるこの世界で6人しかいない人達にしかつかえないはずだ。 「そんな…なんのために…」 「わからないわ。もしかしたら試してるのかも…私達を」 「…その根拠は?」 「いまさっきも言ったでしょ、入学式、あのときに似てるって」 「…エリ姉、入学式のときに同じことがあったの?」 「うん、私の入学式の時は全然魔法が解けなくて…気がついたら解けてた」 「なにそれ…じゃあこれも気がついたら…」 「…いや、それはなさそうね」
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