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陽-hinata- #2
それを静かに見届けるとようやく私の目からも静かに涙が零れ始めた。
産声の上がらない分娩室は本当に静かだった。
只、すするような、叫ぶような泣き声だけが
いつまでも いつまでも
ずっと続いていた。
どんなに抱き締めても
どんなに温めても
もう元には戻ってくれない…
それでも
少しでも貴方に逢えて良かった
私達の大事な子
さようなら、さよなら…
この季節で一番寒い、冬の夜が終わった。
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