からかうな。

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俺はすぐさま真横に置かれた手をどけ、階段を下りていく。 「ちょっと待ってよ」 そう呼び止めた人の緑の名札には、『瀬口』と書かれていた。 『まだなんかあるのか?』 そんな言葉、とてもじゃないけど言えない。 しかし、それくらい腹が立っているんだと自覚する。 俺は振り向きもせず、静かに階段をおり左の角を曲がった。
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