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この速度域になると、カナード、デェフューザー、GTウイングが強力なダウンフォースを生み出す為フルスロットル、ノーブレーキでステアリング操作のみで次の右コーナーをクリア。
またまたあるかなり緩い左コーナーを抜けた後勾配は無くなり、一番長いストレートへ。
そ速吹けきり5速へ…まだ次の左、右のS字までは距離がある。
ヴヴヴヴァァァァァアァアアアアア”
荒々しいが官能的なエキゾーストノートを響かせ加速する。
まだ距離はあるが今の速度域の事を考慮すればもう与えられた距離無い。
スピードメーターの針は250km/hを指す寸前に急降下を始めた。
4,3速と続けざまにシフトダウン。
ローターを真っ赤にさせつつS字をクリア。
”競技区間”はここで終了だ。
少し先にあるY字路にてUターン。ここから上りのアタック開始ポイントなのだか西条は油温計を見てクーリングしながら帰ろうと思った。
油温計は126℃を指している。
一般的にはそろそろダメな温度だ。
本気のVVTECエンジンは代々オイルクーラーと相性が悪い。油圧にてカムの切り替えを行っているのだが、オイルクーラーを装着すると油路が長くなり切り替わりのレスポンスが悪くなったり。オイルが配管やコアを通る抵抗で油圧が減圧され最悪カムの切り替わりが行われなかったりするからだ。
だからオイルクーラーは装着していないのだ。当然攻めれば油温は上昇するので連続してのスポーツ走行をする為には頻繁なオイル交換が必要となる。
西条は高級レーシングオイル愛用の為140℃程まではオイルはオイルとして機能するが上りも攻めた場合140℃は超えるはずなので攻めるのを止めた。
競争相手がいる場合は油温は無視し、帰宅してすぐオイル交換するのだが…
…
…
NS4-45Rをガレージに駐車し部屋に戻る。
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