始動

7/13
前へ
/31ページ
次へ
9000RPMからレッドゾーンの10500RPMスケールのタコメーターは2000辺りで僅かに上下している。 サードパーティーのマキシマムレーシング製の等長5,5-2,2-1集合の触媒キャンセルのエキゾーストマニーホールド、朝日製のセンター2本出しレーシングサイレンサーが奏でる寝起きの歌声を聴きながら西条はモンスターエネルギーを喉に流し込む。 各自動車メーカーのメーターを生産している日光精機(NS)のアフターマーケット部門のDelefi製の後付け追加の水温計が下限の20℃から少しだけ針が上がった。 このNS4-45Rは西条好みにカスタム、チューニングされている。 排気系は今奏でている通り、吸気系はノーマルで各気筒独立スロットルなのでクリーナーのみを高効率サードパーティー製に交換。 エンジン自体は西条の友人のメカニックの手によりメカチューンが施されている。 シリンダーガスケットと面研によりハイコンプに、ピストン&コンロッドはノーマルだが手作業によりバランス取りとバリ取り。 カムシャフトは田戸レーシング製のハイカムに。 VVTECエンジンは2段階のカム山を持つがLow側はほぼノーマル、Hi側をハイカムにしている。 切り替わりポイントはノーマルの6000RPMから5200RPMに引き下げられている。 バルブ自体はノーマル。 スプリングは強化品に、リテーナーは軽量なチタン製に。 これにより回転数の許容範囲が広くなりレヴリミットはノーマルの9000RPMから9500RPMに引き上げられている。 燃調はシャーシダイナモにかけて現車セッティング。 エンジンのライフ的には少しマージンを取りカタログスペックの500psから実測530psまでパワーアップしている。 ショックアブソーヴァーはニトロン製全長式、伸縮独立減衰調整式に。 前後サスペンションアームのアッパーアームはキャンバー角調整の可能なイケダフォーミュラ製アジャスタブルアームに。 ただでさえワイドなボディは派手で高ダウンフォースを生み出す事で有名な本気車専門チューニングメーカーのG's racingのドライカーボンエクストラワイドボディキットでリアは片側80mmフロントは片側60mmワイド化されている。 トレッドもフロント片側80mm、リアは90mmワイド化している。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加