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ボディキットにはフロントには2枚重ねの大きなカナード、リアには大型のGTウィングとディフューザーが付属していて強力なダウンフォースを得ている。
しかし西条はドラッグの増加を嫌いリアのGTウィングのステーをワンオフ制作。
100mm高く250mm後方へオフセットし、ウィングの角度が少なくてもより大きなマイナスリフトを生み出すセッティングにしている。
ボディのワイド化と共にタイヤもサイズアップされている。
ノーマルは
フロント245/40R17
リア285/30R18
だが、
フロント285/35R18
リア305/30R19
に大径化と広幅化している。
タイヤは国産の横綱ゴムのハイエンドスポーツモデルのアドヴァンス・ネオだ。ホイール幅はフロント10J、リア11Jだ。
JJB製マグネシウム鍛造でサイズの小さい純正ホイールより軽く、強靭である。
まあ
大まかにはこんなところか。
水温計は70℃
油温計は55℃
アイドリングは1100RPM程度まで落ち着いた。
西条はモンスターエネルギーの缶を深めに設計されたドリンクホルダーに置き、純正セミバケットの製造元でもあるREGARO製のフルバケットシートに身を沈める。
バッ
バァッ
チョンチョンとオルガンペダル式のアクセルペダルを爪先で弾くが今日も相変わらずのレスポンスだ。
駐車場は地下で防音もしっかりされているのでまだ眠りに就いているだろうマンションの住人に迷惑をかける事はない。
パーキングブレーキを解除しクラッチペダルを踏み込み、シフトレバーを1速へ。
軽くアクセルを煽りつつクラッチをそっと繋ぐ。
地下駐車場のスロープを登って駐車場を出た西条はできる限り低い回転とスロットル開度でマンション、住宅街を脱出する。
駐車場を出れば煩いからだ。
街から少し外れたコンビニでサンドイッチを買い、それを食べながらグローブボックスからラチェットメガネレンチと6角レンチを取り出す。
サンドイッチを食べ終わるとラチェットメガネとレンチを使い朝日レーシング製の2本出しレーシングサイレンサーからボルトとナットで固定されていたインナーサイレンサーを取り外す。
モンスターエネルギーを飲み干し、サンドイッチの包装と共にゴミ箱に放り入れエンジン再始動。
先ほどまでのぐくもったサウンドから一変し乾いたサウンドを奏でる。
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