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裸の王様と呼ばれようがドン・キホーテと笑われようが、アタシみたいな子が生まれたときに、困らなくてすむように、全部書きつづってあげたい。
アタシも去年、王様になった最初は途方にくれたから。
恥ずかしい話、アタシは女王になってまず、手首を切ろうとしたから。寂しすぎて。
女王になってから今日までの日々は、女王になる前の1000億倍、寂しい。という事実。
今だって死ぬほど寂しい。
だけど今はもう慣れた。この孤独に。
この物語がアタシの妄想なのか、本当の話なのかは、アタシのようになった人間だけが分かる。
アタシのようになった子だけに伝わればいいって、思ってる。
孤独で味方は自分だけな、好きな男の子も何もかも手に入らない女王様の物語、はじまりはじまり。
(第1話に、続く)
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