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これは和解できたってことでいいよね。昨日の敵は今日の友ってやつでさ。
明日にはまたひっくり返るかもだけど、いまは友だと思えるしひとまずはこれでいいんだよ。
わたしの座右の銘は『かわいくなくても生きていけるが、かわいくなければ生きている意味がない』である。あざといとうしろゆびをさされようが、ぶりっこと非難されようが自分が信じるかわいい女子像を追求している――はずなんだけれど、こないだの対バン時にした『グレイくんと融合スタイル』は高度すぎたらしく、反応はかんばしくなかった。かわいいとはむつかしいものなり。
クルルンと太刀掛くんのほうは観客からそれなりに良い評価が聞けたのに。
つぎなるステージは文化祭だ。曲も決まって順風満帆と言いたいところだけど、やっぱりまだしこりが残っている気がする。ほかの誰でもない、わたし自身のなかにだ。そんなもやもやを抱えたままでも日常はすぎていく。
教師陣に直談判して、けーおん部ではないシトラスベイビーの出演が決まったと時を同じくして、わたしは下駄箱の前の掲示スペースに貼られた文化祭のお知らせを目にした。
そこにはでかでかとこんな内容が書かれている。
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