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クルルンの歌声の透明感とベースの重厚さが好きだ。
パティのピアノのパッションが好きだ。
バナっちのドラムのパワフルさが好きだ。
わたしはわたしのことが好きだ。
だから、ホノアカクサクが大好きだ。
そして、小相木ここあさんが大好きだ。
最後のサビが終わると同時、後奏に入らずして曲調が一変する。
事実、べつの曲を挿入したのだ。
ちょっとだけ、ここさんの曲をやる。本人がいる前で、姿は見えないけれど聴いていると信じて、二番を省いたアレンジ版を弾ききってみせるのである。
『黄泉平坂アリス』から『monophonic fairy tale』へ。
怒られてもいいし、うとましがられてもいい、勝手にすればと突き放されるのもかまわないし、そもそもリアクションが得られるとは思っていない。
だけどわたしはかき鳴らさずにはいられない、歌わずにはいられない。
彼女の生み出した言葉の羅列に彩られてわたしは雲の上を歩いている気分になる。
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