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「つーかよ、がっぽり稼いでいるんじゃないのか? だから悪口を言った人間にまで礼を言う余裕があるんだろ? なあ? ……いくらよ?」
「急にどうした!? 恥ずかしいついでに聞いちまえって感じなのか!?」
「うるせえ、あれは忘れろコーシー、つかよお前だって気になるだろ? で、年収いくらなんだ? 百億万円くらいか?」
「そんな小学生みたいな単位を……!!」
小相木さんは口もとに指を当てながらしぶしぶといったていで。
「えー、もう、ほかの人にはナイショにするんだよ……………………百兆円」
「……国家予算か何か?」
「声優と歌手でそんなに……すげーな!!」
「信じるの!?」
「やべーな、声優もやるしか……」
あの演技力じゃムリなんじゃないかと思う。『ええい!』だもんな『ええい!』。というか『声優も』って言ったけどまず歌手ではないだろうに。
突如、小相木さんは人さし指を突きつける。
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