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毎日起こる事件のなかで、こんなふうに感情移入していたらきりがないのだけれど。
それでも。
当事者にとってはそれは一生の問題で。
なくしてしまったものは戻らないし、起きてしまった過去は変えられないから。
なるべく真摯に向き合いたい。
例えそれがどんな凶悪事件であったとしても。
犯罪者になろうと思って生きてきた人間なんていないと思うから。
そういうスタンスでやって来たから、いつも帰りは遅くなってしまう。
…悠里には悪いと思うけど。
「そういえば相沢、娘さん幾つになった?」
「…今年年少になります」
急な話題転換に少々詰まりながらも、声を返す。
「そうか、もうそんなになるか。早いもんだな。…ちゃんと遊んでやってるか?」
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