1(私)←食辺ル

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それは、ごろごろと円を描くように何回か転がり、止まると、ちょうどこちらと目が合う。 「な、なんだこれ………」 目が合うと、その生首はこちらに向かい、目を細めて口元をニヤリと歪ませて笑う。 「っ………!?」 生首が笑った………。 その後に、恨めしそうな顔をこちらに向けると、一気に生首は炎上した! 炎上すると、人のかたちになり、こちらにヨロヨロとすがるように迫って来た! 「う、うぅ……!!」 どうして良いかも分からず、その辺りにあった消火器を持って、一気に噴射した!! 炎は消火器の煙と共に鎮火され、やがてヨロヨロと倒れた。 完全に火が消えると、そこには生首すら跡形も無かった………。 そう言えば…… ここはどこだろうか。 私は誰なのかも………。 すると、そこへ近くのデスクの上の携帯電話が鳴った。 暗がりと静寂の部屋に、 ピリリリリ……… ピリリリリ…… と、簡素な音が鳴り響く。 着信の名前には ――倭カRaナ1?――― ………と、今の嘲笑うような文字が表示されていた。 手に取って見る。 「……もしもし?」 「――オ伽ェreなサイ――」 声とも捉えがたい声でそう聞こえると、電話の後ろから「おかえりー!!」と大勢の子供達の声が聞こえた。 ―――プッ……… それだけ聞こえると、電話切れてしまう。
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