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おや?
パソコンの方にメールが届いたようですね。
宛先は、隼人ですか。
あぁ、隼人というのは私の雇い主、謂わば上司ですね。
『隼人』というのは偽名でしょうが。
兎に角、そのメールに掛かっているロックを3分くらいかけて解きます。
これは手順を少しでも間違えるとウイルスが送られてくるという何とも迷惑なものなので、慎重にやります。
情報が漏れないようにこんなことをしているのですが、面倒です。
それに私は元々、機械類が得意ではないのですよ。
あ、ハッキングとかは出来ますよ?
師匠に色々、叩き込まれたんです。
っと、やっと解けましたね。
内容は、今日殺るターゲットの情報ですか。
東上組。
人数は40程。
へぇ、あの指定暴力団の一つ、青龍会の傘下で、バックが大きいのをいいことに好き勝手やっているようですね。
それを見限った青龍会の会長が依頼してきたと。
始末はそちらでやってくれれば宜しいでしょうに。
しかし組員が40人程とは、少ないですね。
上納金もさぞ高いのでしょう。
まぁ、40人一斉に掛かってこようとも、雑魚は雑魚ですけどね。
おっと、もうこんな時間ですね。
早くターゲットの元へ向かわなければ。
黒い服に身を包み、オートマチック拳銃と愛刀を手に持って、懐にナイフを入れて家を出ます。
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